その名の通り、丸い形の干し芋です。天日干しに平干しの倍以上の時間がかかり、また生産量も少ないため、平干しや角切りよりもやや高価です。
小さな芋・細めの芋が原料となります。その年の成長具合や農家さんにもよりますが、平干しに比べ収穫量は少なくなっています。
基本的な製造工程は平切りと一緒ですが、スライスする作業がありません。丸い形のまま簾(すだれ)に並べます。
皮を剥くのは大変になりますが、とろとろになるくらいじっくり蒸かすのが、おいしさのポイントになります。
一般的に、平切りの天日干し時間が7日間程度であるのに対し、丸干し芋は倍の14日間ほどかかります。
平切りも天日干しの途中で1〜2度ひっくり返す作業を行いますが、丸干し芋は干し始めてから5日後くらいにひっくり返す作業を行い、その後2~3回同じ作業を行っていきます。
出来上がるころにはおいしさを閉じ込めて、干す前の半分以下の大きさにぎゅっと縮みます。
干し芋の形状も、いろいろ
干し芋は品種だけでなく、その形状によっても味わいが異なります。
当社で製造・販売している干し芋の形状は、主に「平切り」「丸干し」「角切り」「細切り」の4種類です。